[レフリー]レフリーレポート:第100回全国高校ラグビー大会大分県準決勝レフリー紹介

第100回全国高校ラグビー大会大分県予選準決勝

◎第一試合 日本文理大附属 vs 大分舞鶴















(左から家近さん、甲斐さん、田吹さん、川野さん)


◎第二試合 大分東明 vs 大分工業
















(左から家近さん、松本さん、浅田さん、甲斐さん)

<浅田レフリーレポート>
11/1大分東明高校-大分工業高校 レフリーレポート

いよいよ花園大分県予選も4強が出そろい、決勝進出をかけた戦いが始まります。

私は準決勝に臨むにあたり、この試合を対戦カードか決まった時から考えていました。

この花園の県予選は高校三年生にとっては、負ければ最後の試合になってしまう重要な試合です。

引退する選手にはどのような高校ラグビー最後の60分間にするかは選手ももちろんですが、レフリーも重大な役割を担うことと思っています。

そしてその大切な60分間の事前準備として、チームの持ち味や試合展開、レフリーとしてどのように携わるのか…様々な状況を考え自分なりにシュミレーションしました。

また、アシスタントレフリーの甲斐さん松本さんとは、前日に共通認識のすり合わせ、レフリーからの要望、アシスタントレフリーからのアドバイスなどについてリモートでミーティングを行いました。

【迎えた試合当日】
レフリーの仕事はブリーフィング(試合前にレフリーが両チームへ行き、試合で不要な反則が減りクリーンな試合展開となるように、当日の注意事項の説明やチームからの質疑応答等を実施)から始まります。

【試合開始】
序盤、大分東明高校がアタック力を発揮し、大分工業高校も気迫のディフェンスで反則を誘い凌ぎますが、徐々に大分東明高校の圧力が勝る展開に…

そんな中、ピッチ上にいる私には聞こえていました。

大分東明高校の選手にタックルを外されるも2人目、3人目と大分工業高校の選手が食らいつきながら、全員が(くそー!)(とめろー!)と叫んでいるのです。

いくら点差が離れようが、大分工業高校の選手の心は折れていない!

そうです、選手たちが一番分かっているのです。

この試合が高校ラグビー最後の試合だ。

そんな清々しい高校ラガーマンと一緒にピッチを駆け回り幸せな時間でした。

(レフリー 浅田 怜介)