~高校ラガーマン諸君へ~
世界は今、「新型コロナウイルス」に掻き回されています。感染者は日に日に増え続け、ついに首都圏では「緊急事態宣言」が出され、私たちの日常に規制がかけられるようになりました。ラグビー界でも上級大会はすべて中止となり、夏までのモチベーションとなる試合はもうありません。3月より一斉休校だった高校現場も、県立高校では学校再開が宣言されたものの、土日活動自粛・平日16時30分絶対下校という条件のもと部活動再開とは物理的に言えない状況が続き、私立高校ではGW明けまで休校が続く学校もあります。さらに、接触プレーの多い競技特性なだけに、練習内容にも制限がかけられ、スタートするにも八方ふさがりの今日です。
しかし、今こそラガーマンとしての底力を見せる時ではないでしょうか。感染拡大防止対策として発信されている基本的なルールを、率先して守るのは我々ラガーマンです。人は苦しくなると反則を犯し易くなりますが、ゴールラインを背にしても、規律を守り最後まで戦い抜くのがラグビースピリッツです。今は辛抱の時。全国のライバルたちが我慢を続け、黙々と自分一人でレベルアップに努めています。「一人」だけれど「独り」ではない。多くの仲間と一緒に、この苦しみを乗り越えていきましょう。出口のないトンネルはありません。
昨年成功裏に終わった、RWC2019大会でラグビーの素晴らしさが日本国中に広がりました。今年は夢や希望に満ちた新入生が門をたたくはずです。コロナに負けず部員を増やし、必ず来る収束後の活動に弾みをつけましょう。
高体連ラグビー専門部は、県内すべての高校ラガーマンを心から応援しています。諸君たちの「自己実現」のために、我々も全力でサポートしていきます。お互い力を合わせ、同志としてこの難局を共に乗り越えましょう。
大分県高体連ラグビー専門部
専門委員長 江 藤 賢