第100回全国高校ラグビー大会大分県予選2回戦2日目、湯布院スポーツセンターで2試合が行われました。
◎第一試合 大分東明高校 vs 大分雄城台
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左から浅田レフリー、松本レフリー、甲斐レフリー |
◎第二試合 合同1(昭和学園、別府鶴見丘、日田)vs 大分工業
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左から佐藤レフリー、井餘田レフリー、甲斐レフリー |
<コメント:井餘田レフリー>
なぜこうも人は楕円球に惹かれるのでしょうか…
前半21分まで合同チームの必死のアタックをディフェンスする大分工業、その均衡を破った合同チームの粘り強さは誰もが称賛するものだと感じたのは私だけでしょうか
しかしその後すぐに立て直し、自分たちの強みを活かした大分工業のアタックも目を見張るものがありました。
両チームの選手が考え、動き、相手に立ち向かう姿は一人の大人のラガーマンであり、また、選手を指導する監督、コーチ、日々支えるマネージャー、家族、観るもの全員が彼ら一人ひとりのプレーに興奮し、落胆し、また熱狂する…
そんなスポーツだからこそこんなにも人に愛され、人を惹きつけると私は思います。
選手はもちろん、観る人の人生をも変えてしまうこのスポーツが、今後も栄えていくことを願うと同時に、大分県ラグビーの可能性をピッチで身近に感じた試合でありました。
今回は10月24日(土)の2回戦からレフリーレポートです。
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第一試合マッチオフィシャル(レフリー団)の左から甲斐レフリー、田崎レフリー、佐藤レフリー。 |
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第二試合マッチオフィシャル(レフリー団)の左から松本レフリー、浅田レフリー、甲斐レフリー。 |
~田崎レフリー談~
今日の試合で感じた事。
私が担当した試合は、文理大付属VS合同チームでした。結果は86対0と文理大付属の勝利。しかし一見点差を見ると一方的な試合なのですがそれを感じさせない何かがグラウンドにはありました。 戦前は確かに力の差があるだろうと予想できましたが合同チームは逃げずにしっかりとしたタックルをやり続け、トライ後のキックの時は毎回プレッシャーに出続け、ペナルティをもらったら「ぶち当たろうぜ!」と言って突進して…と最後まで逃げずに勝負していました。それらがその何かだと感じました!
今日の彼等にどうかラグビーを続けて欲しい! 関わっていて欲しいと強く思いました。
いよいよ、花園予選が始まりました。
今年はコロナの影響で、各チームとも対外試合等でのチーム強化が思うように図れず、調整が難しかったと思われますが、私たちレフリーも試合がない=レフリングの機会がない ということで、ゲーム感覚を調整することが大変難しいシーズンとなりました。
そこで、大分県レフリーチームは前回ホームページにアップした取組みや、リモートミーティング等で準備を重ねてきました。
花園予選大分県大会決勝まで、大分県レフリーチーム一丸となり、高校ラガーマンはもちろんのこと、チーム関係者、保護者の方々、ラグビーファン皆さまのために、しっかりとゲームのサポートをしていきます。
よろしくお願いします。
1.レフリーミーティング
・ゲーム前にレフリー、アシスタントレフリー全員で試合の注意点や3人での細かな連携等について打ち合わせを行います。
2.ドレスチェック
・マッチオフィシャル全員で、選手が身に付けるものが正しいものかどうかチェック等を行います。
3.ブリーフィング
・レフリーから本日のゲームの注意点について両チームへ伝えます。また、チームからは際どいプレーにおけるレフリーの判断基準等の質問があり、レフリーが答えます。
<高田高校>
<大分雄城台高校>
大分県ラグビーフットボール協会
レフリー委員会
出張レフリー講座について
今年は新型コロナ感染の影響で明確なルール伝達が行えなかったこともありレフリングの指針を伝える必要を感じ、またプレイヤーや指導者・レフリーとの相互理解を目指し高校のチームにレフリーが出向き「出張レフリー講座」を実施しました。
◎松本レフリー
今回、各学校の練習に参加させて頂き、選手の素朴な疑問に触れ、”どうすれば反則になるのか”、”反則にならない為に、どこに注意して欲しいのか”など、普段はできない細部までお互いに確認することができました。花園予選に向け、レフリーチームも全力でサポートしていきます。ご健闘をお祈りします。
◎田吹レフリー
今回このような形での取り組みは初めてでした。普段なかなか聞くことができない細かい部分を直接レフリー、指導者、プレイヤーが共有できるとても有意義な時間でした。
今回、訪問させて頂いた大分工業高校、日本文理大学付属高等学校、上野丘高校、高田高校の皆さんありがとうございました。
今後も要請があればレフリーが出向致します!
当初、年間計画で「ルール改正講習会」を7月5日(日)に予定しておりましたが昨今の新型コロナ感染の状況から中止となりました。お知らせが前日となり関係者の皆様には大変ご迷惑をお掛けしました事をお詫び申し上げます。
Oita Rugby Football Union